AWS S3 Storage Lensとは?
AWS S3 Storage Lensは、複数のアカウントやリージョンにまたがるS3バケットのストレージ使用状況を可視化・分析し、コスト最適化やデータ保護の改善策を提示するサービスです。AWS Organizationsと連携することで、組織全体のオブジェクトストレージを一元管理・可視化でき、ライフサイクル管理やレプリケーション、バージョニングの最適化などに役立ちます。
主な特徴
- 組織全体の可視化: AWS Organizationsを使用して複数アカウント・リージョンを含むストレージ状況を一括で分析
- メトリクスの分析と推奨事項: コスト最適化やデータ保護の推奨事項を提供
- インタラクティブダッシュボード: ダッシュボード上で外れ値にフラグを付けたり、インサイトと傾向を可視化したりできる
- エクスポートとCloudWatch連携: CSVまたはParquet形式でのS3バケットへのエクスポート、CloudWatchへのパブリッシングも可能
メトリクスのカテゴリ
- 概要: バケットやオブジェクト、ストレージ容量の基本情報
- コスト最適化: バージョン数や重複データなど、コスト削減やライフサイクル適用に関連する指標
- データ保護: バージョニングやレプリケーションの設定ごとのバケット数、暗号化の有無など
- アクセス管理: 設定されたオブジェクト所有権ごとのバケットの数や割合
- イベント: イベント通知が有効化されたバケットの数や割合
- パフォーマンス: Transfer Accelerationが有効化されたバケットの数や割合
CloudWatchへのパブリッシング(アドバンストメトリクス)
S3 Storage Lens のアドバンストメトリクスとレコメンデーションを利用しているダッシュボードでは、Amazon CloudWatchにメトリクスをパブリッシュすることが可能です。これにより、CloudWatchダッシュボード上で運用状況を一元的に表示したり、アラームや異常検出などの機能を使ってメトリクスを監視・対処できます。さらに、CloudWatch APIを利用することで、サードパーティーアプリケーションやカスタムツールからも簡単にメトリクスを取得・分析できます。
料金
S3 Storage Lensは、無料のメトリクスと、追加料金で有効化できるアドバンストメトリクスとレコメンデーションの2種類のオプションが利用できます。無料メトリクスでも基本的な可視化や分析が可能ですが、高度なデータ保護やコスト最適化のメトリクス、詳細なステータスコードごとのメトリクス、CloudWatch連携など、より高度な機能を利用する場合はアドバンストメトリクスが必要になります。
ユースケース
- ライフサイクルルールやレプリケーション設定: S3 Storage Lensで検出した改善ポイントに基づき、自動移行や期限切れ削除ポリシーを設定し、コスト削減やデータ保護を強化
- クラウドネイティブの連携: AWS OrganizationsやCloudWatchと組み合わせて、運用・監視を一元化。大規模アカウント管理においても効率化が図れる
- アドバンストメトリクスの活用: 追加料金はかかるが、プレフィックス単位での集約やさらなるデータ保護メトリクスによって大幅な最適化が期待できる
AWS試験
AWS SOA試験では、以下のような状況が出題されます。
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普段マルチパートアップロードされているS3バケットにおいて、不完全なアップロードとなっているデータの量を確認するため、Storage Lensのメトリクス Incomplete multipart upload bytes を表示する
AWS SOA 無料練習問題①
AWSドキュメント
Amazon S3 ストレージレンズを使用してストレージのアクティビティと使用状況を評価する - Amazon Simple Storage Service
Amazon S3 ストレージレンズを使用して Amazon S3 ストレージを評価することで、インサイトの獲得、コスト効率とパフォーマンスの向上、アクセス管理とデータ保護のベストプラクティスの適用に役立てられます。